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新生児は腸内細菌からも栄養を得ている?(2020.11.14)

母乳に含まれるヒトが消化も吸収もできないオリゴ糖の役割は長い間謎でした。実は、オリゴ糖は新生児の腸管にビフィズ菌を定着、増殖させ、腸内環境を安定化させます。同時に、ビフィズス菌やその他の細菌はその発酵作用により有機酸(乳酸など)や短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)をつくります。新生児は母乳以外にもこの腸内細菌で作られた短鎖脂肪酸を栄養にしていると「炭水化物が人類を滅ぼす」の著者、夏井睦先生は考えているようです。同書には牛が消化も吸収もできない牧草(セルロース:多数のブドウ糖分子が結合してできた高分子)のみを食べて日々成長し500Kgの巨体になり大量の牛乳を分泌する謎を明かしていますのでご紹介しましょう。牛は自前でセルロースを分解することができません。ということは、牧草を食べても摂取カロリーはゼロということになります。ところが牛の胃内には共生微生物がいてセルロースを分解して栄養を作ってくれます。牛が食べた牧草はミノに送られ、セルロース分解微生物の作用で一部が分解され、流動状態になったものはハチノスに送られます。固形成分は再度口腔内に戻され咀嚼されます。さらに、ハチノス、センマイに送られたセルロースは、微生物に分解され、センマイではほぼブドウ糖になります。共生微生物は、このブドウ糖を脂肪酸やアミノ酸にして体外に分泌します。そして、これらと共生微生物の混合物がギアラに送られます。ギアラで初めて胃酸が分泌されタンパク質や脂質に富んだ共生微生物の体が胃酸で分解され共生微生物が産生した脂肪酸やアミノ酸と一緒に吸収されるのです。まさに牛は腸内細菌から栄養を得ています。


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